① 運送スタッフが、ピアノを引き取りにお伺いします。

② このピアノついての様々な細かい情報を正確に記録し、弦を取り外します。

③ ピアノ本体から、クレーンを使って鉄骨フレームを持ち上げて離脱します。

④ クレーンでフレームを持ち上げている間に、本体を引き出します。広いスペースが充分に必要な過程です。

⑤ フレームは、塗装の下準備をはじめます。

⑥ ピアノの心臓と言われる「響板」のニスを全てはがし、滑らかに整えます。

⑦ 響板にニスを塗布します。ピアノの音色を左右する、難しい塗装です。

⑧ フレームには金粉を吹き付けて塗装します。

⑨ 文字部分に墨入れします。

⑩ 本体は、古い塗装面を削り取り、傷を補修し、さらに塗装していきます。

⑪ 大屋根の塗装には、広い空間が必要となり、専用塗装室で行います。

⑫ 充分に乾かしてから、再び本体にフレームを乗せ固定します。

⑬ 弦をガイドする部品、アグラフの交換。

⑭ フェルトを交換し調整中の鍵盤。この白鍵は象牙製なので漂白します。

⑮ 高音域から弦を張っていきます。

⑯ 低音の弦も張っていきます。スタインウェイ専用の低音弦です。

⑰ スタインウェイのふるさとハンブルクより、新しいハンマーが届きました。

⑱ フェルトなどの細かい交換作業は、ピアノの至る所にあります。

⑲ 接着には、今でもニカワを使用する箇所が多くあります。補修の際に綺麗に剥がしやすく、いつまでもピアノを長く使うためのものです。

⑳ 脚柱の傷を補修。この後、塗装をします。

㉑ キャスター、ヒンジなど金属部を機械で研磨します。

㉒ 新しいハンマーを取り付けたアクションが、ピアノに収まりました。

㉓ 整調、調律をくりかえしながら、新しいハンマーを整形、整音していきます。技術を要する音作りの工程です。

㉔ 鍵盤には鉛が埋め込まれています。部品が変わったことにより新しくなったバランスに合せて、鉛を埋め込みます。

㉕ 製造番号を転写します。

㉖ すべての外装パーツを取り付けて不備がないかチェックします。

㉗ 完成したピアノをお届けします。

㉘ ピアノを設置完了後、最終調整をして3ヶ月に及んだオーバーホールの完成です。