ピアノ修理工場紹介
ー スタインウェイ九州地区指定工場 ー
一技術者が、そのこだわりを追求し、
たどり着いた自社工場の設立。
九州一の充実した設備と確かな技術で、
小さな修理から全体修理(オーバーホール)まで対応致します。
工場の様子
修理工場併設
「熊本ピアノ歴史館」
修復したアンティークピアノの
見学・演奏ができます
ここに展示しているピアノは、明治時代から昭和初期、いわば日本のピアノ文化創世記に作られたものです。
その後日本が急速に豊かになり、庶民には手の届かない高級品だったピアノは、
いつしか一般家庭に広く普及するまでになりました。
その陰で、古くなったピアノたちの多くが廃棄される運命を辿りました。
ピアノ技術者としての責任
しかし、長年ピアノに携わってきたものとして、その行く末はあまりに忍びなく、そういった話を聞くたびにピアノの引取りを申し出、自社工場で少しずつ修復を続けてまいりました。
そうして蘇ったピアノたちを、ピアノを愛する皆様に見て、そして弾いていただき、再びその命が吹き込まれるように願って、この「熊本ピアノ歴史館」を設立いたしました。
当時の職人たちの熱い思い
中には1世紀以上経つピアノもありますが、当時の製作技術と国産ピアノ誕生への情熱には深い感銘をおぼえます。音、タッチ、デザイン、存在感、改めて素晴らしいと思います。
職人たちの、良いピアノを造りたいという熱い思いが、時を越えて伝わってくるのです。
所蔵品のご紹介
(一部)
ヤマハ グランドピアノ No.20
製造番号35581
昭和14年頃の製造。
丸い脚柱など、重厚な格調高いデザイン。戦前の国産ピアノの歴史を知る上で貴重な一台です。
寄贈:藤岡輝彰氏
ヤマハ グランドピアノ No.3
製造番号20592
昭和8年頃の製造。
美しい6本脚柱のこのモデルは、戦前製のピアノの中で傑作とも言われる一台です。
ヤマハ アップライトピアノ
明治30年頃の製造。
上前板には真鍮製の燭台一対と、美しい幾何学模様の一刀彫が施され、円柱形の脚柱には、当時の木工職人の高度なろくろ技術が存分に発揮されており、明治時代の品格がピアノ全体を包み込んでいます。
大川正敏氏 所有
ヤマハ アップライトピアノ
製造番号7245
大正15年〜昭和元年製造。
昭和天皇の天皇即位を祝して、龍が天皇を、鳳凰が皇后を意味する豪奢な一刀彫が美しいピアノです。
現存するものはこれを含め日本に4台と言われています。
ヤマハ ピアノ No.2
製造番号23590
昭和10年頃の製造。
戦前のヤマハピアノカタログに掲載されています。
ぜひ多くの皆様にご来館いただき、
末長くこのピアノたちを楽しんでいただければ幸いに存じます。
コンサート、イベント、講習会などにもご利用いただけます。
− 被災のため、現在ご覧いただくことはできません −
※地図をダブルクリックで操作
熊本ピアノ歴史館
(古城ピアノ社修理工場内)
〒861-4616 熊本県上益城郡甲佐町田口免の上3922-3
[ 開館時間 ]午前9:00〜午後5:00
※休館の場合がありますので、ご来館の際はお電話にてご確認ください。
TEL.096-234-4970